グループ登山の段取り:誰が来て、誰が車を出し、 費用をどう分けるか
土曜の夜までに決めておくべき6つのこと。そして、計画がいつも8か所に散らばってしまう理由。グループ登山の段取りと割り勘のコツ。

決めておくべき6つのこと
グループ山行が流れる原因は、ほとんどの場合ルートではありません。土曜の夜11時になっても誰が来るのかはっきりせず、日曜の朝7時半に誰かがグループに「で、結局何時だっけ?」と書き込むからです。
決めることは6つ。それ以上はありません。6つすべてが決まっていて、あとから見返せる場所に書かれていれば、山行は自然とうまくいきます。
- 01時刻と集合場所。具体的な時刻と、地図で開ける場所を。「村の出口のガソリンスタンド」ではいけません。
- 02ルートとそのレベル。距離、獲得標高、そしてどんな人向けかを正直に伝えるひと言。ルート名だけでは、そのルートを知らない人には何も伝わりません。
- 03本当に来るのは誰か。「行く」と言った人数ではなく、集合場所に実際に来る人数です。
- 04誰が車を出し、席はいくつあるか。ほかのすべてを左右するのに、いつも最後まで後回しにされる決めごとです。
- 05費用をどう分けるか。帰ってから計算するのではなく、出発前に伝えておきます。
- 06誰に知らせ、何時に戻るか。参加しない誰かが、皆がどこを歩いていて、いつまでに戻るはずなのかを知っておく必要があります。
数字でひとこと
決めることは6つなのに、計画は8か所に散らばってしまいます。大人数のグループチャット、個別のやりとりが2つ、1分半のボイスメッセージ、地図のスクリーンショット、ルートのリンク、位置情報の共有、そして主催者の頭の中。問題は8か所目です。土曜の夜に確認できない、唯一の場所だからです。
本当に来る人の数え方
グループでの「参加します」はリストではなく、意思表示にすぎません。9人分の意思表示と、集合場所に現れる6人。その差こそが、必要な車の台数を決めます。
ほとんどの問題を解決する、3つのこと:
締め切りを決めて、はっきり伝える。たとえば木曜の夜。それ以降に参加を表明した人は、空きがあれば参加できます。このことも日曜ではなく、木曜の時点ではっきり伝えておきましょう。
少し手間のかかる参加表明を求める。30行のメッセージへの「いいね」は、参加表明ではありません。すでに名前が並んだリストの下に「行きます」と書き込むのは、参加表明です。リストが見えていれば、人数は自然とはっきりするものです。
「たぶん行ける」は存在しない。それは、まだ書かれていない「行けない」です。別枠で数え、車の席は確保しないでおきましょう。結局来ることになっても、2分で解決できます。
そしてもうひとつ、本当の決め手になること。大事な数字は何人来るかではなく、車の席がいくつあるかです。10人いても車が2台なら、行けるのは8人です。
車:席、ピックアップ、運転する人
カタログ上の定員ではなく、実際に乗れる人数
5人乗り=4人30リットルのザックが5つ、トレッキングポールが5組、それに泥だらけの登山靴を積んだ5人乗りの車は、実質4人乗りです。車の定員ではなく、各ドライバーに、提供できる席の数を言ってもらいましょう。誰も気を悪くしませんし、1時間半ずっと膝の上にザックを抱えて移動する人もいなくなります。
ピックアップ場所は4か所ではなく1か所に
1か所につき10分途中で1か所立ち寄るごとに、10分と電話1本と、ちょっとした行き違いが発生します。車2台でピックアップが4か所なら、登山道に足を踏み入れる前に45分が消えてしまいます。集合場所は全員共通で1か所。そこまで来られない人には、自力でたどり着いてもらいましょう。
運転する人は事前に決める
帰りの運転も基本的には、行きに運転した人が帰りも運転します。そう決めておかないと、疲れた誰かが皆の前で、駐車場で交代を頼む羽目になります。交代で運転するなら、木曜のうちに決めておきましょう。そして、2時間運転してきた人に、ほかの人が靴を履き替えている間に駐車スペースを探させてはいけません。
気まずくならない費用の分け方
ルールはひとつだけです。金額は出発前に伝えること。木曜に伝えた割り勘は段取りの一部ですが、同じ金額を日曜の駐車場で、皆がお腹を空かせているときに求めれば、気まずい場面になります。金額は同じでも、タイミングが違うのです。
計算は3行で収まります。
| 項目 | 計算方法 | 例 |
|---|---|---|
| 燃料代 | 総走行距離(往復)× 100 kmあたりの燃料消費量(L)÷ 100 × 1リットルあたりの価格 | 180 km × 6.5 ÷ 100 × 1.60ユーロ = 18.70ユーロ |
| 高速料金と駐車場代 | 按分せず、そのままの金額 | 8ユーロ |
| 割り勘 | 合計を、ドライバーを含む乗車人数で割る | 26.70ユーロ ÷ 4 = 6.70ユーロ → 7ユーロ |
揉めごとを防ぐポイントが2つあります。ドライバーも割り勘の頭数に入れます。ドライバーは車を出していて、その車も消耗するのですから、そのうえ誰よりも多く払うのは筋が通りません。そして、計算機なしで払える金額に切り上げます。40セントを追いかけると、その金額以上に人間関係が損なわれます。
グループを壊すのはお金ではありません。不意打ちです。
誰に、何を伝えておくか
これは救助のガイドではありません。救助を必要としないためのパートで、土曜に4分ほどの作業で済みます。
参加しない誰かに知らせておく。グループにではなく、特定のひとりに。ルート、出発時刻、帰着予定時刻、そして、ほとんど誰も伝えないことですが、何時になったら心配し始めるべきかを伝えます。この最後のひと言がないと、知らせても役に立ちません。いつ行動すべきか、誰にもわからないからです。
トラックは複数人で持つ。タブで開いておくのではなく、ダウンロードしておきます。ルートが主催者のスマホにしかなければ、グループ全体がひとつのバッテリーに頼ることになります。
撤退ポイントを決める。それも時刻で。「どこにいても3時には引き返す」。場所は疲れてくると交渉の余地が生まれてしまいますが、時刻はそうはなりません。
電波は届かないものと考える。出発前にダウンロードしていないものは、最初の峠を越えた時点で存在しないのと同じです。
Suviardでできること、できないこと
Suviardのクラブが山行のイベントを作成すると、今はバラバラになっている情報が、そのイベントにまとまります。日時、レベル、予定距離と獲得標高、集合場所のリンク、参加者リストです。土曜の夜11時でも、400件のメッセージをスクロールせずに確認できます。
車もイベントの一部で、別の会話ではありません。車を出す人は提供できる席の数を示し、乗る人はその車に申し込みます。空席はひと目でわかり、誰も二度聞きする必要がありません。そして山行が終わると、記録されたルートがイベントにひも付けられます。クラブには、どこを歩いてきたかの記録が自然と蓄積されていきます。
そして、同じくらい大切な、しないことです。
2列目は、あえてそうしています。費用の分け方や、誰が席にあぶれるかの判断は、互いを知る人同士の話し合いです。それを自動化するアプリは状況を良くするのではなく、問題が爆発するまで覆い隠してしまいます。ツールにできるのは、誰も計画を知らないまま日曜を迎えることがないようにすることです。
まとめ
山行を計画するとは、計画を頭の中に持っておくことではありません。6つの決めごとが固まり、家にいる誰かが帰着時刻を知っている状態で、計画が参加者の読める場所に書かれていることです。きれいなルートも、山頂の写真も、最後の一杯も、それができていれば自然とついてきます。
自分をごまかさずに帰着時刻を見積もるには、800 mを登るのに実際どれくらいかかるかをご覧ください。そして初心者がいるグループなら、ルート別のザックの持ち物を送っておけば、土曜の30分の迷いを省けます。
データの扱い方について詳しくは、Suviardについてをご覧ください。